私と地球の健康を守るために、
身近な有害化学物質について知ろう!
「PRTR法の有害化学物質の検索表」
知っていますか? 環境と人体に有害な化学物質が増え続けていること
今や私たちの生活周りには、化学物質があふれています。
アレルギーや花粉症、以前は珍しい病気であった「化学物質過敏症」がしだいに増えていますが、化学物質の蔓延による免疫機能が低下しているためと言われています。
今や2人に1人がかかると言われるガンも、免疫細胞の衰弱が原因です。
そのように生活の中に様々な化学物質が蔓延することとなったきっかけは、石油産業の登場と発展に深い関わりがあります。1859年、アメリカのペンシルベニア州で初めて石油の大量採取が始まり、以後、石油燃料が、自動車や飛行機、船舶の動力源として世界中に普及していきました。
さらに石油は燃料の利用にとどまらず、精製する際に出てくる余剰生産物(ナフサなど)の利用が促進され、農薬、医薬品、化粧品、塗料、化学繊維、プラスチックとありとあらゆる商品の原料として使われるようになり、私たちの日常生活にも蔓延することとなりました。
有害な化学物質を避けるために、「PRTR法の検索表」を作りました
環境省が管轄する「PRTR法」では、環境と人体に対して有害な515種類の化学物質をリスト化しています。これらは、「第一種指定化学物質」と呼ばれていますが、国によって使用が禁止されているわけではなく、ある程度、大量の規模で使っている企業に対して、仕入れた量と外に出した量(搬入排出量)を報告する義務が課せられているだけです。
その結果、明らかに環境と人体にとって有害とわかっている「第1種指定化学物質」は、各工業の原料として使われ、私たちの生活の中にも日用品(洗剤、化粧品、医薬品、殺虫剤、香料、衣料など)として入り込んでいます。
本来ならば、有害性が明らかな「第一種指定化学物質」は、環境中の拡散と健康被害を予防するためにも使用を禁止すべきものです。しかしそうすると、現在、その化学物質を使って製品を作っている企業がたちゆかなくなってしまうという事情があることから、搬入排出の報告にとどめているのです。しかし化学物質は、自然界で分解しにくいものがほとんどなので、年々、環境中に蓄積量が増していくことになります。
とくに私たちが毎日使うシャンプーや合成洗剤の成分中には、「第一種指定化学物質」である合成界面活性剤がよく使われており、河や湖の水の汚染が深刻化しています。さらに最近では「永遠の化学物質」と称されるPFASが世界中で水や大地の汚染に広がり続けています。
そのような現状にあって、一人ひとりの消費者として生活の中で、「第一種指定化学物質」を使った製品を「購入しない、使わない」ことで、自らの健康を守るとともに、少しでも環境汚染を防ぐことに貢献できます。
そのために、私たちの身の周りにある製品について、「第一種指定化学物質」について調べることが出来るように「PRTR法検索表」を作りました。
※それぞれの検索ワードをクリックすると、該当の化学物質の一覧が出てきます。
検索ワードとして、まずは日常生活で身近な化学物質を調べるために、化粧品、医薬品、殺虫剤、食品添加物、香料、衣類の繊維、染料、樹脂、洗剤などに使われている合成界面活性剤、園芸用としても使われる農薬、除草剤などをあげました。そのほかに農業や工場で使われている化学物質を調べるために、農業用の農薬や除草剤、そのほかに塗料や溶剤、保存料、化学工業原料、触媒、などを取り上げました。
自分や家族の健康を守るために、「第1種指定化学物質」をチェックし、出来る限り「買わない、使わない」生活を心がけることが求められます。消費者が有害な化学物質を知って避けるようになれば、企業もモノ作りの姿勢を変えざるを得ませんし、やがて化学物質を禁止する法律も成立することが期待されます。
また自然食品店などを経営する方々も、この「PRTR法の検索表」をぜひ活用して、それらを使わない製品をお取り扱いしてください。そのことがお客様のお店の信頼につながります。
この「PRTR法の化学物質解説リスト」は、「PRTR法」の「第一種指定化学物質」の515種類についてわかりやすく紹介したもので有志の協力によって制作されました。もちろんそのほかにも有害な化学物質は数知れなくありますが、まずは一人ひとりが身近な化学物質について知り、関心を持つうえでこの「PRTR法の有害化学物質の検索表」は役立つことでしょう。